歴史の小部屋
衣通姫
そとおりひめ
わたしはとくに飾ってはいません、それなら何が、衣を通して光って見えるのかって?衣でも、素肌でもないのはたしか。わたしそのものというべきでしょうか。空に瞬く星にむかって、光るなというのは野暮な話です。
キーワード
光 / 内側 / 気配
読み方のヒント
このカードを引いたとき、まず見つめてみたいのは、「見せようとしていないのに、外へ出てしまうもの」です。 自分では隠しているつもりでも、その人らしさは言葉の選び方、沈黙の使い方、佇まいを通して案外伝わっているんですよね。無理に飾ろうとしたり、逆に隠そうとしたりして、少し力が入りすぎてはいませんか? 光は、ふとした瞬間にあらわれるものなのです。
衣通姫ってどんな人?
衣通姫の名前は、衣を通して光がこぼれるほど美しかったことに由来するとされます。古代の伝承に登場する女性で、『日本書紀』では允恭天皇に愛された妃として、『古事記』に連なる伝承では禁じられた恋の物語とともに語られます。 また、和歌に優れた存在として、後世には和歌の神のひとりにも数えられました。 ただ美しいというだけではなく、さまざまな才能が光として溢れ出る。衣通姫は、そんな“内なる光”の象徴と言えるでしょう。
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